うつ病の転職手順を徹底解説!転職を繰り返さないために考えるべきこと

うつ病を患っている人が転職するのはハードルが高いと考えられがちですが、実際はどうなのでしょうか。

うつ病でも転職活動をしていいのか、もしうつ病が転職先にバレたら転職がうまくいかないのではないかと不安に感じることは多いです。

しかし、うつ病でも転職手順をしっかり踏んで対策すれば、自分の適性に合う仕事に転職することが可能です。

ここでは、うつ病を患った人が転職するための手順や、転職を繰り返さないためにどうすべきかについてみてきます。

うつ病で転職を繰り返さないためにまずは療養

うつ病になった場合、職場環境のせいだと考えてすぐに転職する人もいるでしょう。

しかし、うつ病になって後先を考えずに転職してしまうと、結局転職先でもうまくいかず、うつ病を悪化させることもあります。

うつ病で転職を繰り返さないために、まずは療養が重要です。

うつ病の一般的な症状は、

  • 眠れない
  • 食欲がない
  • 一日中気分が落ち込む

などですが、「もしかしたら、うつ病かも」と思ったら、すぐに病院で診断してもらいましょう。

うつ病のような症状が出ても、診断書がなければ病気療養できません。うつ病だと思ったら医師に診断してもらい、仕事を休職して療養に努めてください。

うつ病は悪化すると完治に時間を要しますので、できるだけ早く療養しましょう。

うつ病になったら復職と転職どちらを選ぶべき?

うつ病になった場合、いま勤務している会社を休職して療養した上で復職すべきか、転職すべきか悩む方はいらっしゃるでしょう。

復職と転職どちらを選ぶべきか正解はなく、それぞれの状況や、うつの原因によって異なります。

ここではうつ病になったら復職と転職どちらを選ぶべきか、進路・パターン別にご説明します。

【進路①】転職せずに復職する

転職せずに復職する場合、適しているのは以下のようなケースです。

  • うつ病の原因が、家庭問題や経済的問題の場合
  • スキル不足やミスの連続で、人間関係がこじれた場合

この場合、うつ病の原因は会社ではなく自分にあるので、転職する前に休職して原因を解消する努力をしてみましょう。

原因を解消しなければ転職しても同じ問題は続くため、転職後もうつ病が改善せず、結局転職を繰り返してしまう危険があります。

もし、うつ病の原因が仕事以外にあるなら急いで転職することなく、休職後に復職する道も検討しましょう。

【進路②】転職する

うつ病になった場合、転職するのも対処法の一つです。

うつ病の原因が今の仕事のせいでないなら、復職の道を選ぶのも良いですが、仕事がうつ病の原因となっている場合は復職はおすすめしません。

なぜなら、もし休職してうつ病が改善しても、復職すればうつ病が再発する可能性が高いからです。

仕事が原因でうつ病を発症した場合には、その環境から離れるために転職を検討してみましょう。

しかし、すぐに転職するのではなく、まず症状を改善するため休職して療養してから転職活動をしましょう。

転職は、うつ病を治療して症状が改善し、体調が安定してからでないとおすすめできません。

40歳でうつ病になったら転職は難しい?

うつ病になった際の対処法として、転職などで環境を変えることは一つの手ですが、40歳になると転職先が見つかるか不安になるでしょう。

仕事が原因でうつ病になったからといって、後先考えずに退職しても、なかなか転職先が見つからず、アルバイト生活になってしまう人は多く、40代を超えていればなおさらです。

年齢が高いと転職活動には不利なのです。

しかし、40歳でうつ病になっても今より自分に適した職場に転職できる可能性はあります。

そのコツを、記事の後半「転職ノウハウ」で詳しく解説します。

転職でうつ病が治ることもある

うつ病になってから転職して環境を変えると、うつ病が治ることもあります。それは、うつ病の原因のほとんどが仕事場にある場合です。

仕事場というのは、仕事以外に人間関係も含まれます。

たとえやりがいのある仕事でも、苦手な上司や先輩、同僚に囲まれて仕事するのは苦痛です。苦手程度ならまだしも、いじめに遭っているケースもあります。

この場合、休職して症状が改善してから復職しても、またうつ病になるリスクは高いです。

一方、より自分に合った職場に転職して人間関係を改善し、やりがいも見つかって成果が出れば、うつ病が治るケースがあるのです。

うつ病の人が知っておくべき転職ノウハウ

うつ病の人が転職活動をする際には、通常の転職活動と違い、気を付けるべきことがあります。

ここではうつ病の人が転職活動をするときに、知っておくべき転職ノウハウをいくつかご紹介します。

うつ病で休職中に転職活動をしても大丈夫?

うつ病で休職中に転職活動をするのは問題ありません。ただし、休職制度は症状の改善後に元の職場へ復帰することを前提としています。

なので、休職中の転職活動は堂々とできるものではありません。

休職中に転職活動するなら、いま在籍している会社にバレないようにするのはもちろん、応募先の企業にも伝えないようにしましょう。

もし、休職中の転職活動が応募先企業にバレた場合、うつ病であることを疑われますし、またモラルの面でも相手に悪い印象を与えてしまいます。

確かにうつ病で休職中に転職活動をすることは問題ありませんが、後でバレるリスクを考えると推奨はできません。

うつ病を隠して面接を受けることは可能?

うつ病の人の転職活動で、うつ病であることを隠して面接などを受けることは問題ありません。

うつ病を経験したと伝えると、うつ病が完治していても、応募先企業は再発を考えて積極的に採用しなくなるかもしれません。

応募先企業でうつ病が再発したら、重要な仕事が滞るリスクがあるからです。

そのため、うつ病の人が転職活動をする場合は、自ら積極的に申告する必要はありません。

ただし、聞かれたら嘘は付けない

しかし、面接で企業側から「持病などはありませんか」と聞かれたら、正直に言うしかありません。

うつ病などの病歴を言わずに虚偽の内容を申告して、本当のことが判明すると、解雇される可能性が高くなります。

うつ病などの病歴は自ら進んで言う必要はないですが、虚偽内容の申告は解雇事由となるからです。

とはいえ、うつ病であることを伝えたら採用されないかもしれないジレンマがあります。うつ病の人が転職活動をする際は、できるだけうつ病などの病歴に触れないように活動しましょう。

病歴に触れずに転職が決まって入社した後も、うつ病であることの事実を周囲に言わない方が無難です。

入社後にうつ病がばれるリスクは?

うつ病を隠して転職し、入社後も言わなかったとしても、うつ病であることが転職先にバレるリスクはあります。

転職先に前職の休職歴が「源泉徴収票」によってバレるからです。年度途中で退職した場合、年末調整のために新しい職場から前の職場の源泉徴収票の提出を求められます。

源泉徴収票には賃金の金額が書かれ、休職期間があれば賃金がゼロと記載されます。このことから、経理部や人事部に前職で休職期間があったことがバレるのです。

また、健康保険組合への照会によってバレることもあります。

転職後にうつ病を発症し休職した場合、前職の健康保険組合に過去の診療歴を照会される可能性があり、うつ病だったことがバレます。

また、同じ業界に転職した場合は、転職先と前職につながりがあって、転職先と前職の上司が知り合いだったりすることも珍しくはありません。

人づてにうつ病を患っていたことがバレる可能性もあるのです。うつ病であることがバレるリスクは、たくさんあります。

うつ病を隠して転職した場合、入社後にうつ病がバレる可能性があることを念頭において、対処方法をよく考えておきましょう。

うつ病の人が受けられる転職支援はどんなものがある?

ここまで、うつ病の人が転職するコツや、転職先にうつ病がバレるリスクについてみてきました。

ここからは、うつ病の人が受けられる転職支援にはどのようなものがあるのかをみていきます。

転職支援①傷病手当

うつ病と診断された場合に受けられる転職支援には、傷病手当があります。

傷病手当とは病気で働けなくなった被保険者に対して、健康保険組合から支給される給付金のことです。

似たような制度に労働災害(労災)がありますが、労災は仕事が原因で働けなくなったことを証明する必要があり、認定要件が厳しめです。

特にうつ病の場合、仕事が原因なのか私生活が原因なのか曖昧で、特に職場は仕事が原因だと認めたがりません。

傷病手当の方が給付金の額は少ないものの、受給しやすく、転職活動中の生活費に充てられます。

転職支援②再就職への支援

うつ病の方への転職支援として、再就職の支援施設があります。再就職の支援施設は、運営母体によって以下の3つに大別できます。

  • 独立行政法人や自治体の福祉保健部局などが運営する行政系施設
  • 病院やクリニックが運営する医療系施設
  • 企業やNPO法人が運営する民間系施設

これらの施設では、うつ病患者が再就職活動をしやすいように、リワーク支援をおこなっています。

そして、リワークなどの再就職支援は、うつ病を再発させないためにも、その重要性が認められてきています。

ただし、支援内容や支援方法は運営母体ごとに違い、支援方法が統一されているわけではありません。

実際にうつ病からの再就職支援を受けたい方は、情報収集してから自分に適した施設を選びましょう。

うつ病の人が転職成功させたいなら転職エージェントの利用が必須

うつ病の人が転職を成功させるなら、自力で転職先を探すよりも転職エージェントの利用をおすすめです。

転職エージェントは、うつ病を患った方にも、その人の特性を見て最適な職場を紹介してくれます。

非公開求人を取り扱っているところも多く、自分では探せなかった企業に応募できます。

さらに、転職エージェントの中には、履歴書や職務経歴書の書き方指導や、面接で気を付けるべき点などのアドバイスをしてくれるところもあります。

うつ病の人は特に自分に自信がなくなり、他人からのアドバイスを求めている人も多いでしょう。自分一人で頑張らず、転職のプロである転職エージェントに頼ってみましょう。

ここでは、うつ病の人にもおすすめの転職エージェントをご紹介します。

おススメの転職エージェント①パソナキャリア

パソナキャリア

うつ病の人におすすめの転職エージェントに、パソナキャリアがあります。

パソナキャリアは、転職の取引実績が12,000社以上もあり、求人数も非常に多い転職エージェントです。

取り扱い求人のジャンルも多く、いろいろな職場を紹介できるので、うつ病の人にもおすすめです。

非公開求人は全体の8割を占めており、自分で見つけることが難しい転職先を紹介してもらえます。

パソナキャリアを利用した人の67%が転職で年収アップに成功した実績もあり、安心して相談できます。

また、全国各地に拠点があるため近くの拠点で転職活動が可能で、うつ病の方でも無理せず転職活動できるので、おすすめの転職エージェントです。

おススメの転職エージェント②リクルートエージェント

うつ病の人におすすめの転職エージェントに、リクルートエージェントがあります。

リクルートエージェントは、非公開求人数20万件以上と非常に豊富で、うつ病で転職したいと感じている方にも適性に合った最良の転職先を紹介してもらえる可能性が高いです。

リクルートエージェントは、専門のコンサルタントが転職をサポートしてくれ、うつ病で転職したい方でも、希望に合う転職先を紹介してもらえます。

さらに、リクルートエージェントでは履歴書添削サービスも受けることができ、面接対策でも相談に乗ってもらえるので、一人で悩まずに転職活動を進められます。

リクルートエージェントでは、専門のコンサルタントが企業側に好感を持たれる内容になるよう履歴書や面接の助言もしてくれるメリットがあります。

おススメの転職エージェント③ランスタッド

うつ病の人におすすめの転職エージェントに、ランスタッドがあります。ランスタッドは、世界最大級の総合人材サービスプロバイダ―です。

オランダで創業50年以上の実績がある転職エージェントですので、安心して利用できます。

日本に拠点が78か所あり、国内外幅広い求人情報を紹介してくれるので、特にキャリアアップ転職を望む方にはおすすめです。

うつ病だからといって、転職先の条件が悪くなると諦めるのではなく、自らの実績を活かしてより良い条件の転職先を紹介してもらいましょう。

ランスタッドは、転職して今よりも年収を上げたい方におすすめです。

また、ランスタッドは20代~30代の求人も積極的に取り扱い、未経験から挑戦できる案件も多く、プロのコンサルタントサポートもあるため、初めてでも安心し転職活動ができます。

うつ病で転職が不利にならないために

うつ病になると、休職して治してから復帰するか、思い切って転職するか迷う方は多いでしょう。対処法は人それぞれなので、自分の状況やうつの原因を見極めて判断することが重要です。

うつ病で転職活動をする場合、うつ病を知られれば転職に不利になるのではとか、転職先に言わないまま転職してバレたらどうしようなどと悩みがちです。

そんなとき、うつ病で転職が不利にならないように、転職のプロである転職エージェントを利用することがおすすめです。

とはいえ、うつ病になったらまず、療養が先決です。病院で適切な診断を受け、心身ともに新たな一歩を踏み出せる状態になってから、転職活動や復職を検討しましょう。